愛せよ、しかるのち汝の欲するところをなせ
愛せよ、しかるのち汝の欲するところをなせ
Love, and do what you will.
— アウグスティヌス
【格言の概略】
古代キリスト教の神学者であるアウグスティヌスが残した言葉で、『ヨハネの手紙一』に関する著作に見られます。この格言は、真の愛に基づいた行動であれば、どのような行為も許されるという彼の倫理思想を端的に示しています。
【意味の解説】
この言葉は、「愛せよ」と「しかるのち汝の欲するところをなせ」という二つの部分から構成されています。
・「愛せよ」とは、神への愛、隣人への愛、そして自己への真の愛を指しています。これは、利己的な欲求ではなく、善を求める純粋な動機を意味します。
・「しかるのち汝の欲するところをなせ」とは、その愛が心の中心にあれば、個人の行動は常に正しい方向へと導かれるという考え方です。内面の愛が行動の基準となることを説いています。
【現代における意義】
この格言は、現代社会においても多様な意義を持っています。
・行動の指針: 表面的な規則や他者の評価に縛られず、内なる善意や倫理に基づいた行動の重要性を示しています。
・自己認識: 自分自身の動機が真に愛に基づいているかを問い直す機会を与えます。
・倫理的判断: 複雑な状況で意思決定をする際、他者への配慮や共感といった愛の精神が、より良い選択へと導く可能性を示唆しています。
・共生社会: 個人が愛を持って行動することで、より調和の取れた社会を築くための基盤となるでしょう。

