人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。

人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。

Man is born free; and everywhere he is in chains.

— ジャン=ジャック・ルソー

【格言の概略】
フランスの思想家ジャン=ジャック・ルソーが主著『社会契約論』の冒頭で述べた有名な言葉です。人間が本来持っているはずの自由と、社会の中で直面する抑圧された現状との乖離を鋭く指摘し、当時の社会や政治体制に疑問を投げかけました。

【意味の解説】
この格言は二つの部分から成り立っています。
・「人間は生まれながらにして自由である」とは、人間は自然状態においては、他者に支配されることなく、自己の意志に基づいて行動する権利を持つというルソーの人間観を表しています。
・「しかし、いたるところで鎖につながれている」とは、現実の社会においては、人々が不平等な制度、慣習、権力によって束縛され、本来の自由を失っている状況を批判的に示しているのです。

【現代における意義】
この言葉は、現代社会においても多くの示唆を与えます。
・個人の自由と社会の制約: 現代社会でも、法律、規則、社会規範、経済的状況などにより、個人の自由が制約される場面は少なくありません。私たちは真の自由とは何かを問い続ける必要があります。
・情報社会における自由: 情報の過剰やSNSのプレッシャーなど、見えない「鎖」も存在します。内面的な自由を維持することの重要性を改めて教えてくれます。
・自己成長と責任: 社会の制約を受け入れつつ、自己の選択と責任においていかに自由を追求するかが問われます。