我思う、ゆえに我あり

我思う、ゆえに我あり

I think, therefore I am.

— ルネ・デカルト

【格言の概略】
近代哲学の父とされるルネ・デカルトが、徹底的な懐疑の末に到達した自己存在の確証を表す言葉です。
『方法序説』で述べられ、疑い得ない真理として、近代合理主義哲学の出発点となりました。

【意味の解説】
この言葉は、人間が五感を通して得る知識や、あらゆる思想を疑ったとしても、その「疑っている」という思考活動自体は否定できないという洞察です。
思考する行為が確実である以上、その思考の主体である「私」は存在しているとデカルトは考えました。
つまり、すべてを疑いうるなかで唯一疑えない「思考する私」の存在こそが、絶対的な真理であると彼は示しています。

【現代における意義】
・現代社会で情報過多やフェイクニュースが蔓延する中、何が真実かを見極める徹底的な批判的思考の重要性を教えてくれます。
・自己の存在や意識の独自性を再認識するきっかけとなります。AIが高度化する時代において、思考し、問いかける人間の本質的価値を問い直すことにも繋がります。
・自己認識と内省を通じて、外的環境に左右されない確固たる自分自身の拠り所を見つけることの意義を示唆する言葉です。